征服

征服


扱葉踏みつけ歩く人に騙された

昨晩の風が全て奪ってしまった

昔の記憶、そう、僕らの全て


引き出しの奥に眠っていた思い遣りが

装飾品みたいに酷く渇いていた

密度の高い吐き捨ての台詞は

安っぽい朝食の香りがした


日々に媚びて帰れなくなった青い鳥が

片端でいることの憎しみをこぼしながら

いつまでもその続きを生きていた

それが全てかもしれなかったのだ