徘徊

徘徊

せっかくの嘘が本当だなんて
飽きてしまったラムネの後味を口に残したまま
味気ない「はい」を唄っている

ゆっくりと腐るために、
なんでも手元に残しておいて

宛名を書かずに祈りつづける
遠くで笑う人々の顔に
私の涙が懸るように

スポイトは送って差し上げますから